漫画「東京タラレバ娘」を読んで、「これ、私のことじゃん!」と感じた人も多いのでは?
東村アキコさんの描く女性たちは、現実にいそうで、どこかぶっ飛んでいて、それでいて心に刺さる。恋愛や仕事、人生のもやもやを笑いと涙で包み込んでくれる作風が魅力です。
この記事では、「東京タラレバ娘」にハマった人におすすめの東村アキコ作品を、あらすじや見どころを交えて紹介します!
目次
人気漫画家・東村アキコさんとは?
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宮崎県出身の漫画家・東村アキコさんは、2000年代以降の少女漫画・女性漫画シーンを語る上で欠かせない存在です。
代表作は『東京タラレバ娘』『海月姫』『かくかくしかじか』など。
東村アキコさんの漫画の特徴は、テンポの良いギャグセンスとリアルな人間描写、そして女性の「本音」を真正面から描くストーリーテリング。
恋愛・仕事・家族・夢といったテーマを、軽妙さと痛切さの絶妙なバランスで描くのが東村流です。

着物姿で登場することの多い東村アキコさん、とにかくカッコイイんですよ。
東村アキコさんの代表作『東京タラレバ娘』ってどんな漫画?
まずは改めて原点をおさらい!
「東京タラレバ娘」は、30代独身女子・倫子を中心に、「あの時こうして“たら”、こうなって“れば”…」と嘆きながらも現実と向き合う女性たちを描いた作品です。
(「東村アキコ」さんという名前を知らなくても、「東京タラレバ娘」という作品名は知っているという人が多いのでは?ドラマにもなったのでぜひ見てほしい)
「東京タラレバ娘」の中の30代女子たちが恋愛・結婚・キャリアに悩む姿は、まさに現代女性の“あるある”を凝縮したリアルな群像劇。
笑えて刺さるセリフの数々は、何度読んでも新しい発見があります。
東京タラレバ娘にハマった人用!東村アキコのおすすめ作品紹介!
では早速、東村アキコさんの作品の中からおすすめを紹介していきます~。
私のお気に入り順です。
東村アキコ作品おすすめ①:『かくかくしかじか』
東村アキコさん自身の美大受験時代をもとにした自伝的作品。
厳しくも愛情深い絵の師匠との日々、漫画家としての葛藤、青春の痛みと輝きが描かれています。
東村作品の中でも、特に心に残る作品です。
東村アキコさんが8年(だっけ?)も通い続けた絵画教室の師匠、日高先生と東村アキコさんの関係がすごくすごく素敵なの。
初登場時は、「なんつー強烈な先生なんや・・・」と思ったけれど、不器用で、怖くて、熱くて、、、でも実は生徒思いな先生の姿に、じーんとすること数えきれず。
わたしもこんな先生に出会いたかった、と心から思いました。

自伝漫画はどうでもええわ、と思っている人も面白く読める作品です。
(見事にハマった私が語る)
「かくかくしかじか」は笑いあり涙ありの傑作で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞しました。
東村アキコさんの作風が好きな人は絶対気に入ると思う。
ぜひ読んでみてください。
おすすめポイント:
- 作者の原点がわかる、リアルで胸に響く物語。
- 「夢を追うとは何か」を考えさせられる。
- ギャグとシリアスの緩急が見事!
東村アキコ作品おすすめ②:『雪花の虎』
戦国武将・上杉謙信を「実は女性だった」という大胆な仮説で描いた歴史フィクション。
力強くも繊細な描写で、戦国時代を生き抜く“女性としての謙信”像が新鮮です。
歴史ものが苦手な人でも読みやすく、ドラマチックな展開に引き込まれるのが特徴。
学生時代、歴史が超嫌いだった私ですが、この「雪花の虎」は大のお気に入りの作品になりました。
毘沙門天の生まれ変わりとして誕生した上杉謙信が姫武将として育てられたこと、
優しい兄や姉、寺で出会った宗謙との関係、そして謙信が女性特有の腹痛に悩まされていたこと・・・。
上杉謙信が実際に女性だったかどうかを知る術はありませんが、読み物としてはめちゃくちゃ面白いです。

これ読んでから中学時代に戻って歴史の授業を受けたいわ。
また、ストーリーの途中で唐突に入る東村アキコさんの解説が面白い!
東村さんの(良い意味で)ゆるく適当な語りが最高です。
芋焼酎でも飲みながら楽しく読みたくなる作品です。
おすすめポイント:
- 歴史×ジェンダーの新解釈が斬新!
- 東村アキコらしい迫力ある心理描写。
- アクションも恋愛もバランス良く楽しめる。
東村アキコ作品おすすめ③:『私のことを憶えていますか』
地方の小学校時代の初恋の相手と、東京で大人になって再会する——そんな王道ながら切ないストーリー。
もしかしたら、読み始めは「東村アキコさんの漫画の中では毛色が違う・・・・?」と思うかもしれません。私自身、「なんかちょっと違うかも・・・」と思いながら読み始めました。
しかし、そこは東村さんの作品。
話の面白さで魅せてくれます。
経営者となった幼馴染か、子供の頃好きだった美少年か、というありがち(?)なテーマでも、まっったく飽きることなく読めてしまいます。

それどころか、先が気になって止まれなくなってしまうほど。
ちなみに、私は幼馴染を選んでしまうかも。
一見偉そうで嫌なヤツですが、結婚したら大事にしてくれそうだし。(まあ、わからんけど)
記憶や時間の経過、そして“あの頃の自分”との対話をテーマに、東村アキコらしいテンポと感情描写で展開する「私のことを憶えていますか」、ぜひ読んでみてください。

あなたならどちらの男性を選びますか?
おすすめポイント
- “初恋”をテーマにした大人のラブストーリー。
- 登場人物の心理がリアルで、共感度が高い。
- 懐かしさと痛みが入り混じる、静かな余韻が魅力。
東村アキコ作品おすすめ④:『海月姫(くらげひめ)』
オタク女子の共同生活を描いたハートフルコメディ。
クラゲオタクの月海(つきみ)は、ある日出会った女装男子・蔵之介によって、平凡な日常を大きく変えられていきます。
ファッションや恋、夢、友情が交錯するストーリーで、笑いと感動が絶妙にブレンドされた名作です。
「東村アキコさんの作品だけど、オタク女子の話かぁーーー面白いんだろか・・・」と思いながら読み始めたのですが、思った以上に面白かった!
オタク女子たちと、きれいめ男子の交流に、「私もこの人たちと過ごしたい!」とワクワクしてしまいました。ファッション好きな人におすすめ!
ドラマ化・映画化もされ、東村作品の代表格の一つなので、ぜひ読んでみてください。
おすすめポイント:
- 「自分の世界にこもっていたい」人に刺さる、変化と成長の物語。
- 登場人物全員が魅力的で、どこか共感できる。
- オタク文化を肯定的に描く温かさが心地いい。
東村アキコ作品おすすめ⑤:『ママはテンパリスト』
東村アキコさんの実際の育児エピソードを描いた4コマエッセイ漫画。
息子・ごっちゃんの破天荒な言動が笑いを誘います。
育児の大変さをユーモラスに描きつつも、母親としてのリアルな気持ちが伝わる温かい作品です。
将来母になりたい人や、今まさに育児に奮闘中のお母さん方に読んでもらいたいです。
東村アキコさんみたいな良い意味でいい加減な子育てがしてみたい。
おすすめポイント:
- 子育て中の人は共感必至!
- 読むと疲れが吹き飛ぶほど笑える。
- 「完璧じゃなくていい」と肩の力を抜かせてくれる。
東村アキコ作品おすすめ⑥:『美食探偵 明智五郎』
美食家の探偵・明智五郎と、“マグダラのマリア”と名乗る女性の複雑な関係を描くサスペンス。食をテーマに、殺人事件を通して人間の欲望や愛憎を描く異色作。
これ、サスペンスものなんですが、「食」を絡めてくるので読んでいるとやたらお腹がすきます笑
そして、シリアスとコメディのバランスが良く、じわじわハマっていきます。

これぞ東村アキコさんの漫画、という感じ。
「美食探偵 明智五郎」は、中村倫也主演でドラマ化されたことでも話題になりました。
漫画からドラマの順番で見るのがおすすめ!
おすすめポイント:
- グルメとミステリーの融合が新しい!
- キャラの個性が強く、読み応え抜群。
- 恋と狂気が交錯する大人の物語。
東村アキコ作品おすすめ⑦:『東京タラレバ娘 シーズン2』
前作から時を経て描かれる、次世代の“タラレバ娘”たち。SNS時代を生きる20代女性たちが直面する現実が、リアルかつ痛烈に描かれます。「恋愛」だけでなく「自己肯定感」や「承認欲求」にも切り込む、まさに現代女性の生き方指南書のような続編です。
ちなみに、ドラマにもなった「東京タラレバ娘」のメンバーたちが出てくると思いきや、出てきません笑
知らない登場人物かーーと思いながら読みましたが、やっぱり面白かった。

笑えるし共感できるし、ハッとさせられる!
東京タラレバ娘が好きだった方はぜひ。
おすすめポイント:
- 現代の恋愛・SNS事情がリアルに描かれる。
- 前作を読んでいた人は「成長の連鎖」を感じられる。
- 若い世代にも共感される“痛くて優しい”物語。
東村アキコ作品おすすめ⑧:『主に泣いてます』
あまりの美貌ゆえに普通の恋ができない女性・紺野泉を中心に、皮肉と笑いが絶妙に混じった人間ドラマ。美しさと孤独、社会的な視線などをユーモラスに描く、東村流の“美の哲学”が光る作品です。
おすすめポイント:
- 美しさに縛られる女性の葛藤をコメディタッチで描写。
- ギャグとシニカルな社会風刺がクセになる。
- 他の東村作品より少し大人っぽいトーン。
まとめ:東村アキコの漫画作品は“生きるエール”!
東村アキコさんの作品には、笑いながら泣けて、読むと少し元気になれる魔法があります。どの物語にも共通するのは、「不器用でも、自分の人生を生きようとする人間たち」の姿。彼女の漫画を読むと、自分の悩みも少し肯定できるような気持ちになれます。
「東京タラレバ娘」に共感したあなたにこそ、ぜひ他の東村作品にも触れてほしい。笑って泣いて、ちょっと前向きになれる——そんな時間を、東村アキコさんの漫画がくれるはずです。
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