カモ子です。
少し前に見た「聲の形」について書いてみようと思います。
ストーリー重い!!!でも大事な話。
目次
「聲の形」は最初からキツイ!
聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)
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コミックスはここから!
予備知識ほぼゼロで見たのですが、重かった、痛かった。
硝子(しょうこ)が転校してきた後、クラスメートとの筆談で、「しょうちゃん」と呼ばれているということが判明します。
「しょうちゃん」というのは、主人公の将也のあだ名と同じでした。
この場面で、今後硝子がクラスに馴染んでいくきっかけになるのかなぁと思っていたのですが、甘かったです。甘すぎました。
耳が聞こえずクラスメートとうまくコミュニケーションの取れない硝子はクラスからどんどん浮いていき、やがていじめへと発展します。
またそのいじめの内容があまりにも度を超していて見るのが辛かったです。
石田将也の母親の耳のシーン
将也の素行(硝子をいじめ、補聴器を壊したり捨てたりしてたことなど)について、担任から母親に連絡がいきました。
母は弁償するためのお金を銀行で下ろし、謝罪に向かいます。
西村硝子のお母さんとの話し合いを終え、将也の元に現れた母の耳たぶからは出血しており、服も血がついていました。
この時の血ですが、西村さんのお母さんに傷つけられたのではなく、将也の母自身がピアスを引きちぎり、耳を傷つけたようです。
息子がやってしまったことの責任を強く感じたんでしょうね。
結構印象に残ったシーンでした。
西宮硝子の妹結弦が素晴らしい
将也が再び硝子と話せるようになったのは結弦のおかげですよね。
恐らく硝子の過去を知っている結弦は、これ以上硝子が傷つかないように盾になろうとしている感じがありました。
初登場当時まだ小学生だったのに凄いよね。
西宮母と将也の仲を取り持ったのも結弦だったしね。
また、遊園地では植野が硝子に要らんことしないように見守ってたし、2人きりで観覧者に乗る時は念のためカメラを録画モードにした状態で姉に渡す周到さ。
結弦、賢いです。
硝子、今までも大変だったしこれからも大変だろうけど、良い妹を持ったなーって思いました。
かなり重いストーリーだけど、この結弦の登場で希望を感じたのは事実です。
西宮硝子が最初から最後までいい子だったのが辛い
この物語の何が悲しいって、西宮硝子側に何の非もないのにいじめの対象になってしまったことです。
転校して来て、割と積極的に筆談ノートでコミュニケーション取ってて、「ありがとう」も「ごめんなさい」もちゃんと言えるすごくいい子なのに、ターゲットになってしまいました。
そしてそのいじめの質が相当エグイ。
やがて、いじめの首謀者であった将也がいじめられる側になり、机に落書きをされるようになった時も必死で文字を消してあげていたりして、とにかく彼女はいい人でしかなかったんです。
(いじめられる要素がない)
いじめた側の植野は後に色々理由つけていじめを正当化してたけど、硝子ちゃんに非はなかったです。
(あったとしてもいじめる理由にはならない)
聲の形を見終えてから最初の筆談ノートのシーンを見るととてつもなく悲しくなった
初めて硝子が転校して来て挨拶した時のシーン。
筆談ノートを取り出し、「はじめまして、西宮硝子といいます。わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています」などと書かれたメッセージを皆に見せたあの場面。
この「聲の形」を最後まで見てから、このシーンを見るとものすごく悲しくなりました。
人生めちゃくちゃになったと言ってもいいぐらいのひどい経験をした硝子ちゃんだけど、最初は皆と仲良くなろうと思ってたんだよね。
(「最初は」だけじゃなく、ずっとクラスメートと仲良くしようと頑張ってたよね)
なんか、理不尽なことされても、必死で笑顔を保って頑張ってた硝子を思うととてつもなくせつなくなります。
過去は変えられないけれど、将也が反省し、今はお母さんや結弦と同じぐらいの味方になってくれていると思うので、今後の硝子ちゃんの人生がちょっとでも楽になることを願うのみ。
アニメ「聲の形」感想まとめ!
予備知識無しで見たので、その内容の重さにとても驚いたけれど、見て良かったです。
将也がやってしまったことは取り返しがつかないことだし、謝ったからと言って済む話では絶対にないのだけれど、その後手話を覚え、1つ1つ逃げずに向き合っていったことはすごいと思います。
そして、なにもかも受け入れている硝子はもっともっとすごい。
ぜひ一度見てみてください。